デバック
2023.5.21 毎日投稿 第141回
僕がゲーム制作でやっている作業の8割はデバック作業である。
他はゲーム内に挿入するCGの発注書の作製だったりする。
デバックというのは、同じシーンを何度も何度も繰り返すので、結構精神的にキツイ。
また、わりかし見落としが多くなってしまう。
自分一人の作業だから、客観的な視点も不足しがちだ。
なので、たまに相方にも協力してもらうのだが、如何にも僕は、演出を観てほしい!
という考えが前面に出過ぎていて、ユーザーのストレスというのを度外視にしてしまいがちだ。
また、自分の好きな画面演出を多用する癖があり、効果的な演出というのに欠けている。
つまるところお客さんを意識していないのだ。
これは、ウマ娘の舞台で学んだ。
演出の一つ一つが、お客さんが引き込まれるように丁寧に作られている。
エゴを感じさせない。
というか、エゴさえも、作品の魅力に昇華していると思えた。
画面の演出に拘ってはいるものの、僕の場合はユーザーにそれを強制しているように思えた。
テキストの流れる速度や適切な量まで模索しないといけないと思い直し、今手直ししている最中だ。
ちょっと怖いが、第三者のテストプレイも検討している。
僕は僕の作品に慣れ過ぎているので、ストレスの有無が良くわからなくなっているのだ。
演出面でもっと良くなるのは理解したので、最初から見直そうと思う。
鯉庵