本編ラフ公開
2023.9.30 毎日投稿第270回
鬼哭廻牢本編のCGラフ公開
賽の河原の地蔵菩薩と子供たち。
このシーンは、僕が作品内で書きたかったシーンと言っても過言ではない。
地獄の裁判官、人の罪を余すことなく暴き、断罪する王。
どの像も赤い貌をして、目を吊り上げて、歯をむき出しにしている。
しかし、彼の本質は優しい或いは、甘いと言ってもいい。
元々地獄の裁判官は、閻魔王だけだった。
そもそも【王】が十人も居るのはちょっと不自然だと思うが、その理由は、閻魔王が情に絆されやすいからである。
閻魔王がインド神話に於いて、原初の人間であるというのは有名で、彼は妹(或いは妻)との間に子供を設けている。
理屈上、人間は皆閻魔の子供である。
その子供たちに過酷すぎるほどの罰を与えなければならない。
だからどうしても甘くなってしまう。
特に女性や子供に対しては、その傾向が強い。
故に十王制に成り代わったのだ。
地蔵菩薩は、閻魔の化身である。
親より先に死んでしまった子供たちを救うために度々賽の河原に足を運ぶ。
本作では、両性具有である菩薩を敢えて女性に勝手な独自解釈をしている。
二面性というのを分かりやすく強調するためである。
なので、子供たちは地蔵菩薩が閻魔であることを知らないのである。
鬼哭廻牢本編のCGラフ公開
賽の河原の地蔵菩薩と子供たち。
このシーンは、僕が作品内で書きたかったシーンと言っても過言ではない。
地獄の裁判官、人の罪を余すことなく暴き、断罪する王。
どの像も赤い貌をして、目を吊り上げて、歯をむき出しにしている。
しかし、彼の本質は優しい或いは、甘いと言ってもいい。
元々地獄の裁判官は、閻魔王だけだった。
そもそも【王】が十人も居るのはちょっと不自然だと思うが、その理由は、閻魔王が情に絆されやすいからである。
閻魔王がインド神話に於いて、原初の人間であるというのは有名で、彼は妹(或いは妻)との間に子供を設けている。
理屈上、人間は皆閻魔の子供である。
その子供たちに過酷すぎるほどの罰を与えなければならない。
だからどうしても甘くなってしまう。
特に女性や子供に対しては、その傾向が強い。
故に十王制に成り代わったのだ。
地蔵菩薩は、閻魔の化身である。
親より先に死んでしまった子供たちを救うために度々賽の河原に足を運ぶ。
本作では、両性具有である菩薩を敢えて女性に勝手な独自解釈をしている。
二面性というのを分かりやすく強調するためである。
なので、子供たちは地蔵菩薩が閻魔であることを知らないのである。
鯉庵