首。 感想
2023.11.26 毎日投稿 第326回
いろんな意味で汚い映画。
ポップコーンとジュース片手に観る映画じゃないから観る人は気を付けてね。
面白い、面白くないで語れない映画というか、好きな部分もあるけど、総合的に評価すると微妙って感じ。
時代劇版やくざ映画というか、アウトレイジ時代劇って表現が適してるか不明だけど、僕個人としてはそんな印象の映画。
ただ、時代劇の切り口としては斬新というか、僕がにわかという前提で語ると「登場人物が全員小物」だというのが面白い。
歴史上の偉人が全員ただの人として描かれてるし、時代劇特有の”威厳”が全くと言っていいほど感じられない。
人の死に様も淡々としてるなぁと。
義理人情もない汚い人間のありさまをまざまざ描いてるということじゃないかな。
殿に対する家臣たちの「マジかお前……」っていう顔とかがくすっとした。
言葉にできないから表情だけで映るんだけど、「えぇ……(困惑」とか「ひくわぁ」みたいなシーンがちらほらある。
あとメンヘラが多い。
アーッ‼‼ っていうシーンも結構あって、生身への耐性がなかったからちょっと見てられなかった。
無理やり良いようにまとめると「歴史を美化しない」時代劇ってところだろうか。
鯉庵