昔と今と
2023.2.9 毎日投稿 第39回
僕は現在キャラクターの設定を纏めることに凝っている。
小説という形態で、文章を書くことから離れて久しい。
鬼哭廻牢シリーズのシナリオ「天」については、未だプロットも仕上げられていない。
恐らく年齢を重ねたことで、熱というか、勢いが失速して思うままに描くという事が難しくなったのだと思う。
例えば、小説を書き始めたばかりの頃は、漠然としたシナリオでも「書きたい」という欲求が、勢いのままに形になっていたのだろう。
昔の作品を読み返すと恥ずかしくもあるが、それでも情熱だとか、ギラギラしたモノが読み取れる。
それに、楽しく書いたのだろうというのが思い起こされる。
今現在はといえば、昔よりも書くことに臆病になったと思う。
楽しくて楽しくて仕方がないという熱が冷めてしまって、勢いがなくなってしまった。
自分自身を疑うことが増え、これで大丈夫だろうか。
などという心配までする始末である。
案ずるより産むがやすしという言葉があるが、四の五の言わず書くべきである。
というのはわかっているのだが、なかなか難しい。
専門学生時代担任講師から「キミたちはプロじゃないのだからスランプなどという言葉を安易に使うな」と言われたことがある。
僕もそう思う。
僕はプロでもないし、物書を生業にしようとは思っていない。
プロはやらねば死ぬのだ。
そういう覚悟が、僕にはない。
だから今の状態はスランプではなく、怠けているのかもしれない。
ただ、今は一所懸命に骨組みを組み立てている最中だ。
天編は、羅毘の過去に関するシナリオがメインになってくる。
形になりつつある「四天王」達のキャラクターも徐々に出来上がってきている。
だから僕も、一日でも早く物語を書きだすことが出来るようにこのブログに書き記す事によって、発破を掛けることにする。
鯉庵