2023.7.14 毎日投稿第193回
小さい頃は、毎年のように家族旅行で夢の国へ遊びに行っていた記憶が微かに残っている。
楽しい思い出もあったが(主に食事)車椅子だった僕が妹と弟がアトラクションを楽しんでいる間、楽しめなくてぐずっていたことも多かった。
なんのアトラクションかは思い出せないが「車椅子のお客様は、乗車できません」と断られてしまって、それを聞いた瞬間僕よりも親父がブチギレてキャストさんを怒鳴りつけていた記憶が鮮烈に記憶に残っている。
僕は、アトラクションに乗れない辛さよりも、最高潮にブチギレている親父にビビってしまって「お父さんやめてよ」と言ったことを覚えている。
あの時対応していたキャストさんや他のお客さんには大変申し訳なく思う。
僕が10歳になる前だった気がするので、今の僕より年下な親父が毎年夢の国に家族サービスで連れて行ってくれていたのだからなんと偉大な親父なのだろうか。
僕はそんなことはつゆ知らず、不平不満ばかり抱いていた。
小さな餓鬼なのだから仕方ないが、どうして自分ばかりと思ってばかりだったと思う。
話は変わってまた大阪の話だが、人生初のUSJに一人で行こうと考えている。
観光としては最適だろう。
昔より随分と僕ら障害者は生きやすくなったと思う。
もっと生きやすくなればと思わない事もないが、出来る最大限で対応してくれていると僕は思えるのだ。
僕の親父に怒鳴られていたキャストさんも、悪意が在って断ったとかではないし、当時の僕からは理不尽に思えても今の僕から見るとこちらこそすいませんと思えるようになった。
USJのHPを除くと障害者に対する手厚い配慮が伺える。
ありがたいと思う。
勿論、車椅子では対応が難しいアトラクションも多々あるのだが、それでも最大限の努力をしてもらっていると思えた。
なんだか、上から目線な物言いになってしまったが、感謝気持ちが沸々と沸き上がったのである。
当日どうなるかはわからないけれど、最大限楽しもうと思う。
鯉庵