同人誌の値段
2023.2.26 毎日投稿 第56回
同人誌の値段というトレンドを目にするたびにイライラが募る。
だいたいのツイートが作家側によったツイートが多いからである。
二次創作の同人誌が高いという話は僕も同意見だ。
そもそも僕の個人的な意見として、二次創作を販売するという行為そのものに懐疑的である。
二次創作という文化自体を否定する気はないが、どうも値段の話題になると作家側の主張が傲慢に思えてならない。
勿論、買う側も傲慢な主張が散見されるが、僕は作家の方が傲慢だと思えてしまう。
大前提として、二次創作は公式の目こぼしであるというのは事実であり、作家側の好き勝手な解釈で書いて、それを製本して売っているということを自覚するべきだと思う。
ファン活動として、公式が黙認する場合が多いので、作家が自由に値段を設定し販売するのだろうが、そもそも本にして販売するという行為が「作家側の勝手な都合」であるのだから寧ろ赤字になっている。という主張自体がかなり意味不明である。勝手にキャラクターを使用して本にしているのは作家側が勝手にやっている行動なのだからそんな事情は考慮するに値しないのである。
印刷するのは、作家がやりたくてやっているのだから赤字になるのが嫌ならイベントに参加するのも本をするのもやめればいい話なのである。
それを然も「作家側の苦労も知らずに」と恥ずかしげもなく主張するのは如何なものか。
ファン活動の一環であると主張するならば赤字になろうが関係ないのである。
僕も二次創作の活動はしているが、それを販売しようとは思わないし、ファン活動の一環であるから利益を得ようなどとも考えていない。
同人作家が「利益は出ていない。むしろ赤字だ」という主張を目にする度に「何を当たり前なこと」とあきれ果てるばかりである。
金がかかる活動が嫌ならやめればいいのだ。
勿論同人誌を買わないという選択の自由もあるのだから値段が高い! まけろという主張もどうかとは思う。
しかしながら僕は、やたらと作家側の権利だと声高に主張する風潮も如何なものかと考えてしまう。
鯉庵