表現の規制
2023.3.26 毎日投稿 第83回
表現の規制に関して、僕自身の考えは特定の個人を誹謗中傷する目的とする表現以外、絶対に規制すべきでゃないと考えている。
そもそも、表現というのは誰かを傷つける行為である。
性的なものに限らず、いじめによる暴力や虐待や家事や地震などを題材にした作品も誰かを傷つけている。
だが、それは人それぞれの基準によって許容出来たり、出来なかったりするわけで、客観性などは存在しないのである。
僕で言えば、障害やいじめに関する表現を目にした時、傷つく事も多い。
少年マガジンで連載していた『聲の形』などは、反吐が出るほど気分が悪くなったし、知的障害者がバスで暴れるエロ漫画に関しても、なんともやるせない気持ちになった。
しかし、これはあくまで、僕の主観であるから例に挙げた作品たちにクレームを入れることではないし、声を上げて規制をすべきではないと思っている。
お笑いについても、いじめを助長するなどと言って、非常に窮屈な事になっている。
嫌なら観なければいいという次元ではなく、親が子供に対して教育をすればいい話である。
客観性が担保されないのに安易に表現を規制することは、非常に危険である。
一度規制をすると、止まらなくなるからである。
声が大きければ、規制されてしまっている現状はとても不健全であると僕は考えている。
鯉庵