イジメ
2023.3.27 毎日投稿 第84回
Twitterのトレンドで「割腹自殺」というワードが上がってきた。
僕は最初、三島由紀夫関連の何かかなと思って開いてみたら、どうやらイジメの被害者が、という事らしい。
壮絶な死に方だ。
よほど恨みを抱いたんじゃないかと想像する。
僕自身、小学校、中学校とイジメの被害に遭っていた。
まぁ、障害者というのは、多かれ少なかれ経験がある物だと考えている。
それが切っ掛けで、養護学校(現在は特別支援学校)に通うことに決めたわけだが、今振り返ると、別に大したことはなかったかなと思えるようになった。
勿論、僕の事を積極的にイジメて居たやつのことは覚えているし、許す気もない。
あと、事あるごとに僕をバカにして、無能呼ばわりした奴も、一生忘れないし、何があろうと許さない。
やられた方は、一生覚えているので、今現在イジメをしている人間は覚えておくといい。
持論だが、イジメをする理由というのは、快楽にあると思っている。
弱い者イジメというのは、実に気持ちがいいのだと思う。
自分より「下」が居るというのは、それだけで安心材料になるし、惨めで無様なモノを観ると大変気持ちが良くなるのだ。
僕を罵ったソイツや、無視したり、菌扱いした奴らは、一様に僕の顔を観て笑っていた。
弱い者を弱い者と認識して、安心し、同時に快楽を得ていたのだと思う。
僕の被害妄想かもしれないが、結局イジメという行為そのものに深い意味はないのだ。
だからイジメている人の事も考えないし、エンタメとして、仲間内で遊んでいる感覚なのだろう。
僕も当時は、学校が嫌になったし、誰にも相談出来ないで辛かった。
それから、なんとか学校を卒業して、成人してから数年、同窓会があって、一度だけ参加したのだが、僕をイジメていた奴は、何もなかったように僕に接してきて「ああ、コイツクズだなぁ」としみじみ感じて終わった。
今の時代の「イジメ」というのは、僕の世代より、遥かに陰湿で壮絶だと思う。
人が死んでいるのだから「殺人事件」として扱うべきだろう。
加害者の未来が明るい必要はないのだし。
鯉庵