BLUE GIANT
2023.4.10 毎日投稿 第99回
ひどい映画だった。
あまり作品に対する批判を書くのは、良くないと思いつつもあまりにもひどい。
元々原作未読で、予告でを観て「超良さそう!」という印象だけで観に行った。
ブルーギガントの内容自体は素晴らしい。
原作を読みたいとすら思った。
声優に関して、俳優を起用していたがそこも気にならなかった。
作画も音楽も最高だと思う。
いい点を挙げれば、悪い所より多いのだ。
しかし、しかしである。
演奏中のクソみてぇなCGが全てをぶち壊す!
あれはひどい。
あまりにもひどい。
他が高水準なので、そのクソっぷりがあまりにも際立つ。
真っ白な画用紙に黒い小さな墨が垂らされると嫌でもその点が目立つようにその汚点が劇中でやたら目につく。
2000年代前半の質の悪いCGが演奏シーンでやたら悪目立ちする。
「上等な料理にハチミツをブチまけるがごとき行為」という奴だ。
演奏中の演出に関しても、やたら芸術チックであり、ハッキリ言って「演奏シーンが上手く撮れないからなんかお洒落な感じにして誤魔化そう」という風にしか僕には思えなかった。
何度でもいうが、内容自体は凄くいいのだ。
原作が読みたくなるほど、原作の内容も素晴らしいと思う。
映画のストーリーとしても、青春サクセスストーリーとして王道だし、玉田が他二人より演奏がド下手であるというのが素人目にもわかったり、ジャズってかっこいいなというのも十分伝わった。
声優に関しても、ちょっと違和感があるけど、その違和感が逆にいいとも思った。
マジで演奏シーンのCGだけがマジでクソ
ってこと以外、観て後悔していない。
僕は生まれて初めて思った。
実写でやってほしい、と。
鯉庵