停滞
2023.4.16 毎日投稿 第105回
僕は保守的な人間だと自覚している。
新しいモノより慣れ親しんだ習慣や文化を好むし、外食などでも新規の店を開拓するよりも人に紹介された店や定番のメニューを頼んでしまう。
創作をしている人間としては、少々よろしくないと思う。
古いモノや定番のモノを好むのが、悪いわけではない。
新しいものに馴染めないのが問題だと考えている。
新しいものが例外という素晴らしいというわけでもないが、知らないというのは創作に於いて致命的だと思うのだ。
小説家になろうで流行ったと僕が認識しているジャンルも大幅には変わっていないモノの、細分化されていて、最近のトレンドというモノを把握できていない。
異世界転生は、最早、定番であり、今の中高生が読むような作品は、なんとなくでしかわかっておらず、そもそも流行の追いかけ方すらまともにわかっていないのだ。
キャラクターに関しても、僕が観ていた漫画やアニメの基礎から新しいモノには派生していない。
僕の中で蓄積された、僕だけの世界観でしか作れていない。
勿論一流の作家さんは、自分の色というモノを把握したうえで面白い話を書くのだろうが、僕は単にワンパターンと言って差し支えない。
僕が作るのだから、仕方ないのだが、どうも読者を意識した話の作り方が出来ていない。
わかっているのなら改めようというのが、簡単でないところが辛い所である。
鯉庵