ローレル
2023.4.15 毎日投稿 第104回
サクラローレルの育成シナリオをとある配信で一通り視聴したのだが、彼女たちにつき纏うケガについて、思うところがある。
批判という訳ではない。
何度も書いてきた通り、僕は脳性麻痺により健常者のように歩行することが困難で、無論走ることが出来ないのだが、時々走るとはどんな気分なのだろうかと思う。
車いすを漕いで走ることは出来ても、自分の足で立って走るという感覚を知らない。
ウマ娘たちは、走ることに文字通り命を賭けているのが、ひしひしと伝わってくる。
ローレルはシナリオ中で「ガラスの足」と言われるほど、ケガをする。
レースに出走するとやる気が下がるバッドステータスが付く徹底ぶりだ。
走りたいのに、走れない。
この絶望は、走る喜びを知る彼女にとって如何程の絶望であるか、僕には想像できない。
僕は、生まれながら持たないもので、それに慣れ切っているから諦めるのも早いという自覚もある。
その方が精神的に楽だから辛い道を選ぶ彼女の心境が理解できない。
理性が保てないほど、どうしようもなく走りたい気持ちに駆られ、泣きながら走り、ケガを負う彼女を観て、僕は胸がつまされる思いだった。
在ったモノが、奪われるとはどんな気持ちだろうか。
耐えて耐えて、やっと走り出したと思ったらブライアンがケガをする。
コレが史実というのだから、本当に意地の悪い神も居るなと思う。
僕は口だけの人間にならないために、毎日投稿を続けているがローレルの直向きさを目の当たりにして改めて頑張ろうと思った。
サイゲのシナリオライターさんは、マジで凄いと思う。
史実という極上の素材があるにしても、物語としてあまりに美しい完成度にただただ感服してしまう。
今は意思が枯渇しているので引けないが、いつかは自引きしたいと思う。