ELLLEGARDEN
2023.1.27 毎日投稿 第27回
僕がELLLEGARDEN(以下、エルレ)に出会ったのは、高校二年生の頃だ。
僕は、当時養護学校に通っていて、そこに併設された寮で暮らしていたのだが、僕が二年生に進学した時寮に入ってきた一年後輩に、ギターを弾ける奴が居た。
僕は、それまで楽器を観る機会も、弾くところも、観たことがなかったからそのカッコよさに衝撃を受けて、それ以降は、そいつと仲良くなったのである。
実は、小さいころ同じ病院に通っていたらしく、アイツは僕の事を覚えていて、当時ひょろがりだった僕に対し「すげぇ、デブになったな!」と笑われたので、印象は最悪だったが、その後に昔のよしみというか、ノリでそいつの割り当てられた部屋に招かれたのだ。
そこで初めてエレキギターの演奏を聴いて仲良くなったという訳である。
我ながらチョロいと思う。
それからソイツが一番好きなバンドがエルレだと教えてもらった。
僕は、それまでJ-POPやアニソンばかり聴いていたから、インディーズのメロコアというのを全く知らなかった。
でも、一曲聴いただけで魅了されてしまった。
英語で、何を言ってるかさっぱりだったし、ギターとベースの違いやらリードギターなんて概念も何もかも知らなかったけれど、エルレが大好きになったのだけは、間違いない。
NO.13という曲だった。
それ以降、僕はエルレにハマって、シングルもアルバムもすべて買い揃て、当時主流だったMDウォークマンに全曲ぶち込んで、毎日聴いた。
ライブのDVDも生まれて初めて初めて買った。
ボーカル細見武士のファッションも真似たが、デブすぎて似合わなかったのですぐやめた。
僕の数少ない高校のいい思い出だった。
僕が高校を卒業する少し前に、バンドは休止してしまって、涙したことを覚えている。
だが、今は活動も再開している。
YouTubeの広告で、娘がELLEGARDENにハマって喜ぶというのを観て、そっかー、僕の世代はもう高校生くらいの娘が居るくらいなんだなー、と深刻なダメージを受けたが、若い世代も、僕の好きなバンドを好きで居てくれるのは嬉しいモノだ。
ちなみに、エルレを教えてくれたアイツとは、疎遠になってしまった。
喧嘩別れで、もうよく覚えていないが、アイツも結婚したんだろうか。
そういえば、妹の結婚式で「merry me」を披露宴で流していたのだが歌詞の意味を理解しているのだろうか?
鯉庵