傍観者スタイル
2023.2.15 毎日投稿 第45回
僕はエロゲーが好きである。
ゲーム制作をしている理由も根本的にはコレが理由だ。
プレイヤーは攻略対象と出会い、恋をし、セックスをする。
結構な割合で、主人公(プレイヤー)の名前を変更できたり、あだ名で呼んでくれるシステムを搭載したエロゲをプレイすることもあるのだけれど、僕はデフォルトネームで楽しみたい派なのである。
ゲームで主人公を好きになる女の子たちは、あくまで主人公が好きなのであって、僕が好きなわけではないし、僕はゲームで登場する主人公のように、魅力を持った男ではない。
楽しみ方は人それぞれだが、僕は自己投影して楽しむタイプではないのだ。
僕は単なる傍観者で居たい。
選択肢を選ぶのは、僕になるのだがソレはシステム上の話であって、僕が能動的に行動した結果結ばれるとは思っていない。
僕は主人公とヒロインの恋物語を見守っていたい人間なのである。
こうして書くと、特殊性癖のように見えてしまうが、まぁようはなり切るというのが出来ないのである。
なにもこれはエロゲだけの話でもない。
ウマ娘でも当てはまる。
僕はウマ娘のストーリーが好きだ。
メインストーリーも育成シナリオもイベントストーリーも全部好きだ。
ウマ娘のシナリオの完成度は、本当に高い。
全てのストーリーが素晴らしいと心の底から思っていて不満は一切ない。
ウマ娘の更新があると引けなかったキャラの感想を見に行ったりだとか、エゴサをするのだがその感想の中で「トレーナーとの絡みが薄い」という感想が散見される。
気持ちはわかる。
ウマ娘のトレーナーは、プレイヤー自身である。
現にライブやその他のメディアでもプレイヤーたちを「トレーナー」と呼ぶ。
これはほかのソシャゲでもよくある文化だ。
だからトレーナーとの関係性が薄く残念に思うというのも、その人のプレイスタイルに因るものだろう。
感じ方はそれぞれだし、遊び方もそれぞれ。
僕は傍観者で居たいというプレイスタイルが一番楽しめる。
そのように再認識したのである。
鯉庵