お一人様
2023.2.21 毎日投稿 第51回
ぼっち・ざ・ろっくにて、主人公の後藤ひとりが「ぼっちと一人好きは明確な違いがある」と嘆くシーンがある。
僕は友人は少ない方で、なかなか集団の輪に入っていくことが苦手な人間であるという自覚はある物の陰キャという程でもなく、陽キャという程でもないと思っている一人好き人間である。
若いころは、一人でいることにネガティブなイメージを持っていた。
寂しい奴だという事を認めたくなかったのかもしれない。
逆に現在は、一人サイコー!!! と一人を満喫することが多い。
一人で居ることの最大のメリットは、誰にも気兼ねしないというところにあると思う。
シンプルで単純であるが、それ故に真実なのである。
例えば、友達と映画を観る約束をすると、お互い観たいものが重なればいいのだが違った場合どちらを観るか話し合うことになる。
もうこの時点で、僕は自分の観たいモノを排除して次の機会に回す。
もめるのも面倒だし、別の日に観ればよいのだからそれでいいのだ。
食事に関しても、同じである。
ハッキリ言って、一人で居る方が楽である。
結局、一人で居た方が様々な事柄を自分の責任で楽しむことが出来るのだ。
一人で映画も、一人でカラオケも、一人で焼肉も、ぶっちゃけ一人の方が楽だと吹っ切れた。
一生の内で試したい一人ディズニーランドは、まだ実行できていない。
友人と過ごすことが嫌いなわけでもないし、むしろ好きなのだが、一人で居る時の気楽さを想うと結構自分は気疲れする質なのだと自覚した。
ちなみに、僕が一番好きなお一人様は焼肉である。
アレはいいモノだ。
まず自分のペースで食べられる。
僕は肉をひっくり返すのに戸惑うことも多いので、多人数で行くと肉を消費する係に回る。
どんどん焼かれた肉が皿に放り込まれるので、需要に対して供給過多になるのである。
やってもらっている立場ではあるものの、やはりちょっと楽しめていない気がする。
一人焼肉は僕の中で「お一人様難易度高ランク」のイメージがあったのだが、孤独のグルメを観てその考えは改まった。
確かに家族ずれや社会人の飲み会、合コンなどが開催されている中、ぽつんと一人大きいテーブルで肉を焼くというのは侘しいかもしれない。
しかし、その大きいテーブルに好きな肉を好きなだけ並べて、一人占めするというのもかなりの贅沢であると思う。
最近はいろいろ重なり、出来ていなかったが今年のGWあたりに、また一人焼肉パーティを楽しみたいと考えている。
鯉庵