雪代巴という女性
2023.1.13 毎日投稿 第13回
雪代巴という女性が、たまらなく好きだ。
るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~に登場する女性キャラクターである。
始めてみた時は、小学5.6年生の頃であったかと記憶している。
僕はアニメ派だったので、原作を読んでいなかった。
OVAの追憶篇を観て、はじめはアニメの絵柄と全く異なるし、妙にリアルなキャラクターデザインに違和感を覚えた。
それが1巻のラスト「貴方は、本当に降らせるのですね……血の雨を」という台詞で締めくくられ、一気に引き込まれたことを覚えている。
当時は理解していなかったのだが、剣心が抜刀齋だった頃、攘夷志士の中でも凄腕の殺し屋という立ち位置だった。
元来優しい性格の彼は「人々を苦しみから救う」という信念を攘夷志士達に利用されたのだ。
雪代巴という女性が、たまらなく好きだ。
るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~に登場する女性キャラクターである。
始めてみた時は、小学5.6年生の頃であったかと記憶している。
僕はアニメ派だったので、原作を読んでいなかった。
OVAの追憶篇を観て、はじめはアニメの絵柄と全く異なるし、妙にリアルなキャラクターデザインに違和感を覚えた。
それが1巻のラスト「貴方は、本当に降らせるのですね……血の雨を」という台詞で締めくくられ、一気に引き込まれたことを覚えている。
当時は理解していなかったのだが、剣心が抜刀齋だった頃、攘夷志士の中でも凄腕の殺し屋という立ち位置だった。
元来優しい性格の彼は「人々を苦しみから救う」という信念を攘夷志士達に利用されたのだ。
高杉晋作は、桂小五郎に「アイツを利用するならお前は綺麗なままでいなくちゃならない」と忠告した。
理想のために人を殺すという行為は、決して許されることではないが、あの時代の変革にはそれが当たり前だったのだろう。
剣心が信念の下、人殺しを熟していく中で巴の婚約者を斬殺してしまう。
剣心の頬に刀傷を刻んだ男だった。
恨みの籠った刀傷だった。
作中で剣心が人を殺すたびに血が滲む。
それを目の当たりにしていた巴の心中は、筆舌にし難いだろう。
話が逸れたが、僕は彼女の物静かなところにとても惹かれた。
感情の起伏が乏しい女性ではあったが、とても気品に溢れ「女性らしさ」というモノを僕は巴というキャラクターに生まれて初めて感じたのだと思う。
この時、僕の中で「理想の女性像」が完成したように思う。
剣心の情報が藩内の裏切り者によって漏洩したことを切っ掛けに、剣心と巴は素性を偽って夫婦を装う事になる。
そこでの生活は、剣心にとって掛け替えのないモノになっていく。
僕が一番衝撃を受けたのは、剣心と巴が畑で育てた野菜が、嵐によってすべてダメになってしまった時である。
あの巴がダメになった野菜を見詰めながら泣き崩れたのである。
僕はそれを観た時に、堪らなくなって衝動にかられ抱きしめたいと強く思ったことを鮮明に覚えている。
僕の理想像はあれから変わっていない。
リメイク版のアニメは、非常に楽しみである。
旧TVシリーズでは、巴が登場することはなかった。
僕の理想が令和の時代にどう描かれるのか、怖くもあるが、胸弾ませて待ちたいと思う。