着物
2023.1.16 毎日投稿 第16回
先程記事をアップしたが、あまりにも内容が薄いと反省し、しっかりと考えを纏め書き上げることにする。
僕は着物が好きだ。
和服を着る機会というのも、なかなか巡り合えないのが残念だが観る機会というのは意外とあったりする。
極稀に駅の構内やホームで着物に身を包んだご婦人や殿方を目にすると人知れずテンションが上がってしまう。
そもそも、僕は何故着物を好きになったかを思い返してみようと思う。
僕の着物に関する古い記憶では、祖母が日本舞踊の先生をしていたと記憶している。
僕の祖父母は、祖母が日本舞踊を教え、祖父が社交ダンスを教えていたように思う。
実家の離れには、広めのホールが未だに在って、今も祖父はそこでたまに社交ダンスを教えている。
僕が中学2年生の頃に祖母は亡くなってしまったが、優しくも厳しい人だったと思う。
障害を持って生まれ僕をかなり気にかけてくれていたようだった。
祖母は普段、ひどく背骨が曲がった人だった。
とても頼りなく歩く姿を幼心に心配していたことを今でも覚えている。
そんな祖母が着物を着た時は、凛と背筋が伸びて、美しかった。
仏壇にある遺影も祖母が着物を着てほほ笑む姿が映っており、線香をあげに幾たび「綺麗だな」と感じる。
ちなみに祖母の若い頃の写真を見せてもらったときは、美人過ぎて衝撃を受けた。
爺さんよくあんな美人と結婚出来たな。
ともかく、僕の着物=美しいだとか、品が漂うだとかの概念は、きっと祖母から来ているのだと思う。
着物姿というのが、縁遠いモノになってしまって僕は非常に悲しい。
鯉庵
鯉庵