魅琉鬼というキャラクター
2023.1.17 毎日投稿 第17回
魅琉鬼は、僕の創作活動に於いてのアイコンのような存在だ。
僕が創作活動を始めたきっかけは、二次創作の小説であり、自分も書いてみたいという欲求に駆られて思うまま書き始めた。
今は亡き「にじふぁん」で”マジ恋”の二次創作を書くことにした。
そこで”オリ主”という概念に出会ったのだが、僕が一番初めに造った」キャラクターは「榊 由」という男の娘だった。
当時僕がプレイしていたエロゲに出てくる男の娘に影響されて作った子であり、僕はその頃が一番イキイキ創作活動に励んでいたころだと思う。
しかし、その作品以外にも書きたい欲求に駆られてしまい、マジ恋すら完結しないまま別の作品「恋する赤鬼」を書き始めた。
当時はまだ週刊連載をしていた「ぬらりひょんの孫」の二次創作である。
僕がソレを書くにあたってまた一人、オリキャラを創った。
魅琉鬼である。
彼女は、初期からだいぶ設定や性格が変わっているが、最初期は奥ゆかしい絵にかいたような大和撫子というイメージでキャラクターを制作したはずだったのだが、思いのほか血生臭い娘が誕生してしまったのである。
もうだいぶ記憶が薄れているが、初期の頃彼女は、沢山人を殺し、血の雨を浴びて、髪が赤くなったという設定だったように思う。
本当に懐かしい。
彼女が餓鬼道に堕ちたという設定に変更したのは、ちょうど相方の哘のキャラクターを僕の作品に登場させたいというわがままを快く受け入れてくれたことが、きっかけだと記憶している。
僕は相方のキャラクターを好きに魔改造し、自分の作品に取り込んだ。
今思い返しても、厚かましいと自覚はしているが、哘もノリノリだったのでヨシッ!という事になった。
その後は、ゲーム制作に創作の場を移行し、現在のキャラクターに落ち着いている。
ちなみにゲームでの彼女は名前がない。
魅琉鬼とは、別である。
【魅琉鬼】という名前には、王になる少年を魅了するという意味を込めている。
リクオと出会わない彼女には、相応しくないと思ったからだ。
首切り花である椿を渾名にしている。
椿は花が散る際、首が地に落ちることを想起させるから「首切り花」と呼ばれるそうで、それが今でも設定に生きている。
ちなみに彼女は巨乳であるが、初期は控えめにしようと考えていたのだ。
しかし、相方が胸を盛ってしまい、現在のようになったのだ。
キャラクターデザインを考えてくれたのは、勿論哘である。
僕は、今でもこの絵を額縁に入れて飾っている。
僕の宝物である。
この絵がなければ、きっと鬼哭廻牢を作ろうとは、考えなかっただろう。
僕の創作は、魅琉鬼というキャラクターが根っこになっていて、恐らくずっとそのままだ。
僕の人生を豊かにしてくれた彼女の為にも、しっかりと創作を続けていきたいと思っている。
鯉庵