オタクとしての深度
2023.1.19 毎日投稿 第19回
僕は、オタクと呼ばれる人種には間違いないが、中途半端なオタクである。
所謂限界オタクになれないオタクで、人生をかけて推す対象は未だに見つかっていない。
どちらかといえば、ハマりやすく、覚め易いタイプである。
コンテンツに愛情はあるが、どこか一歩引いてしまう部分もあり、グッズを買い漁ったり、好きなキャラの供給があっても限界オタクのようになることはない。
僕は、少しだけ彼ら彼女らのようなオタク性に憧れがある。
あそこまでの熱量と作品への理解度が高い人たちを尊敬しているし、着眼点が素晴らしいと思う。
公式の匂わせを的確に発見し、そこから肥大化して解釈の余地を生み出すのは、凄いと思う。
「好き」のパワーが、如何に素晴らしいかを実感できる。
その熱量を感じたくて、推しに狂うオタクを観察するのが僕の趣味でもある。
文字通り、彼女、彼らは推しに「捧げて」いるのだ。
時間も、金も惜しまず注ぐ。
それはクリエイターにとって、最高の喜びだと思う。
僕も、僕が作った作品で、誰かの人生を狂わせるほど喜ばれるものを作りたいと思う。
鯉庵