厨二病
2023.2.18 毎日投稿 第48回
陰の実力者になりたくて!という作品について、このブログで書き綴ったが、それに関連して、今回はちょっと厨二病について書いてみようと思う。
僕もしっかりとした厨二病を患っているという自覚がある。
そもそも鬼哭廻牢という作品自体が僕の厨二病の発露なのだ。
仏教の要素を取り入れた理由も僕の厨二心が、仏教に反応したからに他ならない。
僕は真言やお経が途轍もなくかっこいいモノだという勘違い(今でもそう思って入る)をしていた。
英語みたいなもので、すらすらと云えればカッコいいし、難しい漢字がたくさん並んでいることにワクワクしたのである。
般若心経という単語だけでちょっと擽られる。
中身を知ると、まぁそんなことはないのだが、僕が仏教のネタを基に話を書こうと思ったのは、間違いなく厨二病の発症が原因なのだ。
幻想魔伝 最遊記という作品がある。
西遊記のオマージュ作品だが、コレが僕の厨二を目覚めさせた作品であることは間違いない。
この作品の中に、紅孩児というキャラクターが出てくる。
牛魔王の息子であり、主人公サイド三蔵一行のライバルポジションにいるのだが、彼が戦闘に用いる召喚魔を呼び寄せる際に唱えられる真言に心を奪われたのである。
非常に早口で、聞き取りにくい呪文であったし、当時はインターネットを使える環境下でもなかったからVHSを何度も繰り返しながら覚えて唱えられるように努力したことを今でも覚えている。
そういう感情を歳をとるごとに恥ずかしいと思えるようになってきていたのだが、陰の実力者になりたくてという作品の思い切りの良さに少し触発された。
あの作品は、ある意味では痛々しいのだけれども、それが逆に作品の最大の魅力でもあるのだ。
厨二を扱うのなら恥ずかしがってはいけない。
恥ずかしがったら、負けなのだという事を改めて心に刻んで、創作活動に勤しんでいきたいと思う。
鯉庵